【治験コーディネーター(CRC)】とは…？気になる年収（給料）も解説

今まで病院で看護師をしてきたけど、『治験コーディネーター』ってどうなんだろう…。

と疑問を持っている看護師さんも多いと思います。

そこで、本記事では過去に…

『転職経験 + 転職サイトや派遣会社利用経験』

のある現役看護師の筆者が…

などをわかりやすく解説します。

この記事の登場人物

転職経験のある彼女（この記事の語り手）

４年制大学を卒業後、国家試験に合格し看護師として３年間大学病院に勤務した。しかし、給料が仕事量に見合わないことや職場環境の悪さから、悩んだ末に保育園看護師へ転職。そして、今は『Webデザイナー』になるために看護師を続けながら日々勉強中。

キャリアアドバイザーとして働く彼氏

大阪大学を卒業。大手人材紹介会社に勤務し看護師の転職部門のキャリアアドバイザーとして４年間勤務。キャリアアドバイザーの視点から看護師転職ノウハウや評判についてみなさんに情報をお伝えしている。

『治験コーディネーター』とは…？

『治験コーディネーター（CRC）』とは・・・

治験を行う際に、医療機関や製薬会社、患者さんの間に立ち、スムーズに進行できるようサポートする看護師を言います。

病院内で患者さんと直に接し、治験内容の説明、不安や心的負担を軽減するための相談相手など…

被験者のケア・サポートをしていきます。

そのため・・・

とてもやりがいのある仕事でもあります。

『治験コーディネーター』には・・・

の２パターンがあります。

近年、日本では新薬の開発が進んでいます。さらに、国が治験の活性化を促していることもあって…

『治験コーディネーター』は、今後さらに需要が拡大する可能性の高い職業です。

『治験コーディネーター』の
年収（給料）は…？

『治験コーディネーター』の給料は・・・

未経験の場合…

初年度は、月収：20～25万円の年収：350万〜400万円といった感じです。

また、経験者では・・・

月収：25〜30万円の年収：400〜500万円からのスタートとなります。

入社後に業務経験を積めば、年収：550万円以上も十分見込めますよ♪

『治験コーディネーター』の仕事内容と１日の流れは…？

『治験コーディネーター』の仕事内容は以下の通りです。

『治験コーディネーター』は・・・

まず、業務フローや治験資料の作成、医療機関の医師や看護師と連絡・調整を行い、治験開始前の準備を行います。

実際に治験を行う前には…

被験者（患者）への説明、メンタルケア、治験の投薬日時の調整を、医師や看護師さんと行います。

また・・・

実際に治験薬の投与をするのは、医療機関の看護師さんであるため…

看護師さんへ、治験薬の投与手順や方法などを説明します。

そして・・・

治験終了後には、治験データの管理や書類の作成を行います。

『治験コーディネーター』の
一日のスケジュール例

• 9：00
  出勤

  朝から、自分が担当する治験実施医療機関へ行きます。
• 10：00
  治験前の準備と調整

  到着後は治験に参加している患者さんのカルテを確認したり、治験を実施する医師や看護師との打ち合わせをし、

  治験薬の準備などを進めます。
• 11：00
  問い合わせ

  被験者（患者）の体調変化や服薬状況の確認、治験薬服薬方法の指導や検査を行います。

  医師の診察への同席や次回来院スケジュールの調整なども行います。

  治験終了後には、治験協力費の支払いや会計への同行などの対応をします。
• 12：00
  お昼休憩

  お昼休憩に入ります。
• 13：00
  医師とのミーティング

  午後は、医師や治験依頼者とのミーティングを行います。

  治験に参加している患者さんのカルテ内容を確認し、被験者の状況について打ち合わせをします。
• 15：00
  次回の治験準備

  次回の治験実施に際し、新たな被験者の候補を探すため、カルテスクリーニングを実施します。

  治験実施計画書（プロトコル）の基準に合致する人を探す被験者スクリーニングを、病院のカルテや登録者データなどを使用して行います。
• 16：00
  企業のオフィスに書類作成等

  担当施設での業務がすべて終了したら企業のオフィスへ戻り、報告書の作成や関係各所への連絡をメールや電話で済ませ、
  明日のスケジュール調整をします。
• 18：00
  勤務終了

  翌日の準備をして退社します。

以上のように・・・

『治験コーディネーター』の仕事は、

治験を行う被験者（患者）への対応はもちろん、医療機関の医師や薬剤師、看護師との連携しながら行う重要な仕事です。

そのため・・・

コミュニケーションスキルが必須です。

また、治験の説明やサポートをするため、医学や薬学についてもきちんと勉強しておかなければありません。

『治験コーディネーター』の４つのメリット

『治験コーディネーター』のメリットは、下記の４点です。

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

メリット①：日勤のみで、休みはカレンダー通り！

『治験コーディネーター』は・・・

主に企業で働くことになります。

そのため・・・

土日祝日が休みになり、GWや年末年始もしっかり休めます。

病院や介護施設で土日もお正月も関係ないシフトで働いていた人にとっては…

カレンダー通りに休めるのは、とても嬉しいメリットになるかもしれませんね♪

メリット②：医療の知識や病院での経験を活かせる

『治験コーディネーター』は・・・

治験の説明やサポート、医師や薬剤師、看護師とのコミュニケーションを取り調整を行います。

そのため・・・

被験者（患者）の疾患や既往歴、これまでの治療や使用した薬剤を把握する必要があります。

このような、疾患や薬剤を勉強する際にも、病院での経験や医療の知識がある程度あれば…

まったく知識のないところから始める人と比べて、速く覚えることができるでしょう。

メリット③：デスクワークが多く体力的に楽！

『治験コーディネーター』は、デスクワークが多い仕事です。

治験を行う医療機関に出向く機会も多いですが、

計画書や報告書の作成などパソコンを使ったデスクワークも多いです。

メリット④：給料が高めで昇格もあり

先ほども紹介したように、『治験コーディネーター』は…

“夜勤なし、日勤のみ”の勤務ですが、高給料を稼ぐことができます。

また・・・

昇格も頻繁にあり、未経験で入職しても1年で数十万年収が上がることもあります。

そのため・・・

病院看護師時代よりも給料を稼ぐことができます。

このようなメリットがあるので、『治験コーディネーター』は…

に人気です。

ただ、どんな職場でもメリットとデメリットがありますので、転職してから…

『こんなはずじゃなかった…。』

とならないように、『治験コーディネーター』のデメリットについても見ていきましょう。

『治験コーディネーター』の３つのデメリット

『治験コーディネーター』のデメリットは、下記の３点です。

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

デメリット①：医療現場に戻りにくい…

『治験コーディネーター』は、医療行為を行いません。

そのため・・・

長年『治験コーディネーター』として勤務していると、看護知識や医療処置のスキルは低下してしまいます。

『また看護師として働こう！』と思った時に、臨床に戻りにくくなっていまうのです。

デメリット②：未経験は年齢制限があることも…

『治験コーディネーター』は、未経験の場合に年齢制限があることもあります。

例えば・・・

未経験者の場合…３０歳までしか採用してもらえないことが多いです。

看護師として転職する時は、あまり年齢のことを気にせずに転職できますが…

『治験コーディネーター』は、３０歳以上になると、未経験での転職は難しくなるので注意しましょう。

デメリット③：パソコンの基本スキルは必須…

『治験コーディネーター』は、PCスキルが必須です！

治験の書類作成、データ管理などは全てパソコンを使って行います。

そのため・・・

パソコンが使えないと、治験コーディネーターの仕事はできません。

また・・・

パソコンのスキルといっても、インターネットができれば良いというわけではありません。

ワードやエクセルの基本操作はできるようにしておきましょう。

『治験コーディネーター』が向いてる人の特徴とは…？

ここまで、『治験コーディネーター』のメリット・デメリットを紹介してきました。

次は、先ほどの結果をもとに、『治験コーディネーター』が向いてる人の特徴を見て行きましょう。

職場や働き方には個人の向き不向きもあるため…

自分がどのような職場や働き方が合っているかしっかり考えて選択しましょう。

『治験コーディネーター』に興味がある方は、後ほど紹介する…

転職サイトや派遣会社

に一度相談して見てもいいでしょう。

無料で相談することも可能ですし、プロのキャリアアドバイザーが利用者の希望に合った派遣先を紹介してくれますよ♪

》『治験コーディネーター』への転職におすすめの転職サイトはこちらから

『治験コーディネーター』に必要な資格・スキルは…？

『治験コーディネーター』に転職する際に必要なスキルは、以下の通りです。

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

スキル①：医療の知識

専門用語、治療の流れ、疾患や薬の知識などは知っておく必要があります。

看護師として臨床経験があれば、まず問題ないでしょう。

スキル②：観察力とコミュニケーション能力

治験コーディネーターは、医師や被験者（患者）の間にはいって調整をはかるため、観察力とコミュニケーション能力が必須とされています。

このコミュニケーション能力とは、ただのお喋りではないので注意しましょう。

医療者の動きを見る、被験者の反応を見る、どのように声をかけて動けば円滑に治験が進むか考えることが求められます。

スキル③：ビジネスマナー

病院内で働く看護師は、意外と身についていないのがこのビジネスマナーです。

企業の治験コーディネーターは会社の一員として社外の人と仕事を進めていきます。

なども学んでおく必要があります。

スキル④：パソコンスキル

先ほども紹介したように、治験コーディネーターの業務内容として、データ管理や報告書の作成が必須です。

そのため・・・

基本的なエクセルやワードは使えるようにしておきましょう。

》『治験コーディネーター』への転職におすすめの転職サイトはこちらから

『治験コーディネーター』に応募する際の志望動機の書き方や例文

ここでは、『治験コーディネーター』の求人に応募する際に…

そんな看護師さんのために…

志望動機の例文をご紹介します。

【経歴別】志望動機の例文

例文①：混合病棟から治験コーディネーターへ転職する看護師さん

これまでに混合病棟で看護師として患者様と関わってきた経験と、医療従事者の方と常にコミュニケーションを図りながら、患者様の治療をサポートしてきた経験を活かせると思い、志望いたしました。

現職の経験を活かすことができ、新薬により未来の患者様の手助けができる治験コーディネーターという仕事に関心を持ちました。

これまでの業務経験を活かし、新薬を使用する際に、被験者様とスムーズなやり取りを行い、治験実施施設の試験が円滑に進むよう、貴社の力になりたいと考えております。

出典：CRC(治験コーディネーター)の求人・転職支援サービスのCRCJOB

例文②：療養病院から治験コーディネーターへ転職する看護師さん

新薬を待ち望む患者様を将来的に救うことができるという点に関心を持ちました。

現職の療養病院では、回復の見込みのない方々も多くいらっしゃり、看護師として何も力に慣れていないことに不甲斐なさを感じていました。

人の役に立ちたい、助けたいという気持ちで看護師を続けていく中で「未来の患者様を救える」という治験コーディネーターは非常にやりがいのある仕事だと考えております。

入社後はまず一人前の治験コーディネーターとして活躍し、将来的に後輩指導やマネジメントにも携わりたいです。

出典：CRC(治験コーディネーター)の求人・転職支援サービスのCRCJOB

例文③：治験のスペシャリストになりたいと転職する看護師さん

新薬を待ち望む患者の身近で新薬開発に貢献できる治験コーディネーターに魅力を感じ、志望しました。

看護業務の中で習得した医学知識や他職種や患者とのコミュニケーション能力を被験者の方への不安を軽減するためのサポートや治験を円滑に進めるために必要な医師を始めとする医療関係者やモニターとの連携やスケジュール調整に活かせると思います。

貴社は基礎研修からフォローアップ研修など教育制度が充実しており継続的にキャリアアップを図ることができるという点に魅力を感じました。

将来的にはがん領域を始めとした幅広い領域の治験のスペシャリストになりたいと考えております。

出典：CRC(治験コーディネーター)の求人・転職支援サービスのCRCJOB

》『治験コーディネーター』への転職におすすめの転職サイトはこちらから

『治験コーディネーター』の求人探しの３つのポイント

『治験コーディネーター』の求人を探すときは、以下の３つのポイントをチェックしましょう。

それぞれについて、詳しく説明しますね。

ポイント①：”病院内勤務のCRC” か “企業のCRC” かを確認！

『治験コーディネーター』の求人探しの１つめのポイントは…

治験施設支援機関（SMO）などの“企業に配置される治験コーディネーター”か、

“病院内に勤務する治験コーディネーター”かを必ず確認することです！

企業の治験コーディネータは・・・

オフィスから治験を行う病院に出向くので、外勤が多くなります。

逆に、病院勤めの治験コーディネーターは・・・

外勤はなく、常に病院内で働くという違いがあります。

給料面では初任給にはどちらも大差ないものの…

企業の治験コーディネーターの方がしっかり昇格することができます。

そのため・・・

『企業と病院のどちらを選ぶか』は、

外勤での移動距離や移動手段に加えて、昇給額も考慮すると良いでしょう。

ポイント②：企業のCRCの場合…外資系かどうかを確認！

『治験コーディネーター』の求人探しの２つめのポイントは…

企業の治験コーディネーターに転職する場合、外資系の企業かどうかです。

外資系の企業では、英語力が必須になります。

最近は、治験コーディネーターも英語力を求められることがあるので…

英語力に自信がある看護師さんは、外資系のSMOに就職して、英語力を活かしながら経験を積むと良いでしょう。

外資系の方が給料が良いので、英語力のある看護師さんにはおすすめの働き方です。

ポイント③：勤務条件や教育体制を確認！

これは、治験コーディネーターだけではありませんが…

求人探しをする際には、勤務条件について、以下の４点を確認しておくことをオススメします！

これら４つのポイントをしっかりと押さえながら、自分に合う職場選びを進めていきましょう。

ただ、これらの情報は、自分で調べてもわからないケースが多いです。

そのため・・・

自分に合った職場をきちんと見極めたい方は、これから紹介する、

転職サイトや派遣会社

に一度相談して見てもいいでしょう。

無料で相談することも可能ですし、プロのキャリアアドバイザーが利用者の希望に合った派遣先を紹介してくれますよ♪

》『治験コーディネーター』への転職におすすめの転職サイトはこちらから

『治験コーディネーター』の転職におすすめの転職サイト３選

ここからは、『治験コーディネーター』の転職に強い看護師専門の転職サイトを厳選し、実際に利用した方の口コミ評価から

を総合して、評価が高く、『治験コーディネーター』の転職に強い以下の３つの転職サイトを紹介します。

おすすめ①：レバウェル看護（旧 看護のお仕事）

★一番おすすめの転職サイトです★

『レバウェル看護（旧 看護のお仕事）』は、ITや人材の分野で勢いのあるベンチャー企業『レバレジーズ株式会社』が運営する看護師専門の転職サイトで、

求人の量・質、サポート面において利用者から非常に高い評価を得ています。

『レバウェル看護（旧 看護のお仕事）』は…

を最大の特徴としており、

求人は全国に対応しているため、地方での転職を希望する方でも希望の求人を探すことができます。

上記のように…

を獲得しており、月間利用者数は２０万人を突破しています。

また…

求人募集をしていない病院に応募ができる求人リクエストや希望があれば面接にも同席してくれるため、サポート力の高さも魅力です。

求人の量・質、サポート面の全てにおいてバランスが良いので…

看護師で転職を考えている方は利用必須の転職サイトと言えます。

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://kango-oshigoto.jp/

おすすめ②：ナースではたらこ

『ナースではたらこ』は…

アルバイトの求人媒体「バイトル」なども手掛ける、大手人材会社の『ディップ株式会社』が運営する看護師向けの転職サイトです。

『ナースではたらこ』は逆指名制度を採用しており…

求人が出ていない医療機関でも、希望の病院を指定しキャリアアドバイザーが求人状況や条件を確認し、可能であれば紹介してもらえます。

また、キャリアアドバイザーはエリア別担当制としているため…

各地域の求人情報に精通した専属キャリアアドバイザーが、その地域の詳しい情報を教えてくれます。

求人に関しては全国地域に対応しており…

札幌・東京・名古屋・大阪・福岡

の全国5ヶ所のオフィスでナースキャリアステーションを開催しているため、キャリアアドバイザーにマンツーマンで転職の悩みを相談できます。

そして、キャリアアドバイザーは利用者の希望をじっくりヒヤリングし、要望をしっかりと汲み取った上で、求人を紹介してくれます。

このような求人のマッチング率の高さや、手厚いサポートにより、利用者満足度No.1の実績もあります。

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://iryo-de-hatarako.net/

おすすめ③：MCナースネット

『ＭＣナースネット』は…

『株式会社メディカル・コンシェルジュ』によって運営される看護師向けの転職サイトです。

『ＭＣナースネット』の最大の特徴は…

病院での常勤や非常勤求人の他に、ツアーナースと呼ばれる旅行の添乗員や医療関連企業のコールセンターなど派遣やバイトとして1日単位で働ける求人も豊富に扱っている点です。

また、『応援ナース』の求人も豊富に扱っています。

以上より、『ＭＣナースネット』は…

におすすめの転職サイトです。

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://mc-nurse.net/

まとめ｜治験コーディネーターで希望の転職を叶えよう！

『治験コーディネーター』は、メリットもたくさんありますが…

“向き・不向き” もあるため、しっかり自己分析をしましょう♪

また・・・

勤務先によって、仕事内容や労働条件、職場の雰囲気、人間関係は異なります。

そのため・・・

『治験コーディネーター』に転職する際には…

転職サイトを活用し、仕事内容や職場の雰囲気、労働条件をきちんと確認しましょう♪

転職サイトのキャリアアドバイザーに相談しながら、転職先を決めることで…

希望の条件や働き方ができます！

最後に・・・

『治験コーディネーター』が向いている看護師さんの特徴をまとめました。

適切な転職サイトを利用し、自分に合った働き方や職場を見つけましょう！

\私が相談してよかった転職サイト/

\看護師の転職サイトを見てみたい方はこちら/

【2020年最新版】看護師さんにおすすめの転職サイトランキング TOP10

\転職サイトについて詳しく知りたい方はこちら/

【保存版】看護師の転職サイトってどう？メリット・デメリットを解説

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看護師におすすめの転職先とは…？病院以外へのジョブチェンジも解説