【ターミナルケア】終末期医療の看護師ってどう…？できることは…？

『ターミナル』や『終末期』と言われる領域の看護師ってどうなんだろう。

と疑問を持っている看護師さんも多いと思います。

そこで、本記事では過去に…

『転職成功経験 + 転職サイトや派遣会社利用経験』

のある現役看護師の筆者が…

などをわかりやすく解説します。

この記事の登場人物

転職経験のある彼女（この記事の語り手）

４年制大学を卒業後、国家試験に合格し看護師として３年間大学病院に勤務した。しかし、給料が仕事量に見合わないことや職場環境の悪さから、悩んだ末に保育園看護師へ転職。そして、今は『Webデザイナー』になるために看護師を続けながら日々勉強中。

キャリアアドバイザーとして働く彼氏

大阪大学を卒業。大手人材紹介会社に勤務し看護師の転職部門のキャリアアドバイザーとして４年間勤務。キャリアアドバイザーの視点から看護師転職ノウハウや評判についてみなさんに情報をお伝えしている。

『ターミナルケア』と『緩和医療』の違いとは…？

『ターミナルケア（終末期医療）』とは…

終末期の患者さんへのQOL（クオリティ・オブ・ライフ）の向上を目指すケアのことです。

治療を目的とせず、『残された時間を充実したものにしよう、満足して最期を迎えられるようにしよう』というものであり、

患者さんが残された時間を、なるべく穏やかに過ごせるように、さまざまなケアを行います。

つまり・・・

治療による延命よりも、病気の症状などによる苦痛や不快感を緩和し、精神的な平穏や残された生活の充実を優先させるケアです。

また、『緩和ケア（緩和医療）』という言葉も聞いたことがあるかと思いますが、、、

『緩和ケア』は、がん患者らの苦痛を緩和して、QOLの改善を図るケアです。

なので…

『緩和ケア』は、『ターミナルケア』の要素に加えて治療も並行して進めるという違いがあります。

つまり、ターミナルケアは緩和ケアの一部とも言えますね。

『ターミナルケア』の仕事内容とは…？

『ターミナルケア』に関わる看護師は、

以下の４つのケアを主に行います。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

①：身体的苦痛へのケア

終末期の患者さんは…

がんによる痛み・全身の倦怠感・呼吸困難・食欲不振・排泄障害・床ずれなど…

様々な身体的苦痛を感じています。

このような身体的苦痛に対して、ターミナルケアでは以下のようなケアを行います。

『入浴介助』は、介助される本人にとっても体力的な消耗が大きくなります。

そのため…

全身の清拭や洗髪を毎日行い、女性ならメイクをしたりといった、身だしなみを整えることで、残された日々を明るく過ごすサポートします。

②：精神的苦痛へのケア

終末期の患者さんは…

死に対する不安や絶望、環境の変化に伴うストレスなど、さまざまな精神的苦痛を感じています。

そのため…

といったことが、ターミナルケアとして重要です。

一人で死に臨むような孤独を感じさせないことが、家族や友人の最も大切な役割とも言えます。

また、好きな音楽をかけたり、大切にしている物、思い出の品などを身近に置くことで、

本人にとって満足感があり、リラックスできる空間にすることができます。

③：社会的苦痛へのケア

終末期の患者さんは…

入院や介護による経済的な負担が、患者本人のプレッシャーになることもあります。

また、今まで家族の大黒柱だった人が、家族に支えられる身となることで…

『自分が役割を果たせなくなった』と落ち込んでしまうこともあります。

このような社会的苦痛に対して、ターミナルケアでは、以下のうようなケアを行います。

④：患者家族へのケア

終末期の患者さんはもちろんですが、その家族へのケアもとても重要になります。

患者さんのご家族にとって、自分の家族が近いうちに亡くなるという現実を受け入れることは容易なことではありません。

そのため…

患者さんの家族が死を受け入れ、患者さんの死後に後悔しないためのサポートが必要になります。

そこで、看護師は…

がとても大切です。

また…

患者さんを亡くした家族は、これまでの思い出や『もっと何かしてあげられることはあったのでは』と後悔したり様々な感情になります。

こうした感情は誰もが感じますが…

その強さや期間は、患者さんの最期をどう看取ったかや、患者さんとご家族の関係によっても変わってきます。

そのため、看護師は、死後に家族が後悔しないよう…

といったターミナルケアをすることが重要です。

『ターミナルケア』のやりがいとは…？【３つ紹介】

『ターミナルケア』のやりがいは以下の３つです。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

1.  ターミナルケアに関する専門的な知識がつく

ターミナルケアは、コミュニケーションを通じて患者さんや家族の心身をケアするという特徴があります。

コミュニケーション能力は看護師にとって重要なスキルなので、他の診療科へ転職する際にも重宝されます。

また、ターミナルケアは、終末期に特化した専門性の高い仕事です。

病院勤務の看護師でも患者さんを看取ることはありますが、ターミナルケアを行う看護師は、ターミナルケアについて専門的なスキルを学び、多くの看取りを経験することができます。

2. 患者さんや家族に寄り添った看護ができる

ターミナルケアでは、患者さんやその家族の大変な時期をサポートしていくため、信頼関係で結ばれることも多くあります。

また、患者さんの人生の最期まで関わるため、患者さんや家族との付き合いもとても濃い時間となります。

そのため…

患者さんやご家族1人1人に寄り添った看護を行うことができ、これをやりがいに感じる看護師さんも多くいます。

3. 他の医療職の方と専門チームで仕事ができる

ターミナルケアは看護師のみでなく、医師やカウンセラー、介護士、ケアマネジャー、理学療法士など…

幅広い職種の方々と連携してチームとなって仕事を進めていきます。

そのため…

患者さんが穏やかに過ごす最善の方法をチームで考えて、患者さんや家族の満足を高められたときは、チームのみんなで喜びを共有できます。

『ターミナルケア』の大変さとは…？

ターミナルケアは、多くの患者さんの死と直面することになります。

悲しみや無念の気持ちを抱える患者さんや家族のケアを行うなかで、つらい気持ちを共有する機会も多くあります。

その気持ちに共感するあまり、看護師自身も落ち込んでしまったり、自分がしてあげられるない無力感をおぼえることがあります。

また、患者さんは身体的な苦痛だけでなくさまざまな苦痛を抱えており、家族も大きなストレスを抱えています。

そのため…

患者さんやご家族に精神的なゆとりがないこともあり、その矛先がときに看護師に向いてしまうこともあります。

ですので…

自分は精神的に弱いと感じている看護師さんは、ターミナルケアの仕事に向いていない可能性があります。

また、精神的にタフな人でも、なるべく悩みやストレスをため込まずに、人に話したりストレス解消法などを見つけておくことが重要です。

『ターミナルケア』を行う医療施設５選

ターミナルケアを行っている医療施設の数はまだ多くありません。

具体的には、以下の５つの医療施設でターミナルケアを行っています。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

①：ホスピス

『ホスピス』は、ターミナルケアだけを専門に行っている完全独立型の医療施設です。

ちなみに、、、

その数はまだ少なく、完全独立型のホスピスは全国に８施設しかありません。

②：病院内病棟型

『病院内病棟型』は、『緩和ケア病棟』と呼ばれており、病棟内の一部でターミナルケアを専門に行っています。

大学病院など規模の大きい病院では、緩和ケア病棟に『緩和ケア認定看護師』や『がん性疼痛看護認定看護師』もいるため、病棟で仕事をしながらより専門的なターミナルの知識を学ぶことが可能です。

③：病院内独立型

『病院内独立型』の医療施設は、医療施設の敷地内にターミナルケア専用の建物を設けています。

患者さんが自分の家のようにくつろげる空間をつくり、ターミナルケアを行っていることが特徴です。

④：病院内緩和ケアチーム

『病院内緩和ケアチーム』は、緩和ケア病棟のように医療施設内にターミナルケアを行う病棟や建物はありません。

そのため…

緩和ケアやターミナルケアが必要とされる場合に、看護師や医師、薬剤師などの医療関係者がチームを組んでケアをしています。

⑤：在宅ホスピス

『在宅ホスピス』は、終末期の患者さんがご自宅で最期を迎えるためのサポートをします。

医師の往診や訪問看護、訪問介護などを組み合わせて、患者さんの苦痛を緩和します。

看護師の場合は、『訪問看護師』として在宅でのターミナルケアに関わることも可能です。

『ターミナルケア看護師』として働くための求人探しのポイント【２つ】

『ターミナルケア看護師』の求人を探すときは、

以下の２つのポイントに注意しましょう。

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

ポイント①：求人数が少ないので、いち早く求人情報を入手する！

日本における終末期医療の歴史はまだ浅く、

ターミナルケアのみを行っているホスピスは非常に数が少ないです。

ターミナルケアを実施している医療施設としては、緩和ケア病棟の数が一番多いですが、それでも他の診療科に比べると少ないのが現状です。

そのため…

最新の求人情報を入手できるように、『看護師専門の転職サイト』を利用することがおすすめです。

ポイント②：希望の医療施設での具体的な仕事内容を確認しておく！

先ほどもお話したように、ターミナルケアを専門に行っている施設は少なく、通常の看護業務とターミナルケアの両方を行っている場合が多いです。

（緩和ケア病棟に他の診療科も混合で入っているなど）

そのため…

ターミナルケアに重点的に関わりたい場合は、志望する勤務先の仕事内容についてしっかりと確認をしておきましょう。

これら２つのポイントをしっかりと押さえながら、自分に合う職場選びを進めていきましょう。

そのため・・・

自分に合った職場をきちんと見極めたい方は、これから紹介する、

“『ターミナルケア看護師』の転職におすすの転職サイト”

を活用することをオススメします。

転職サイトに登録しておけば…

仕事内容や人員体制、給与体系の詳細、職場の人間関係の確認を、キャリアアドバイザーに依頼することも可能です。

また、、、

求人が出たときに優先して教えてもらえますし、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらうことが可能です。

『ターミナルケア看護師』の転職におすすめの転職サイト３選

ここからは、『ターミナルケア看護師』の転職に強い看護師専門の転職サイトを厳選し、実際に利用した方の口コミ評価から…

を総合して、評価が高く、『ターミナルケア看護師』の転職に強い以下の３つの転職サイトを紹介します。

おすすめ①：レバウェル看護（旧 看護のお仕事）

★一番おすすめの転職サイトです★

『レバウェル看護（旧 看護のお仕事）』は、ITや人材の分野で勢いのあるベンチャー企業『レバレジーズ株式会社』が運営する看護師専門の転職サイトで、

求人の量・質、サポート面において利用者から非常に高い評価を得ています。

『レバウェル看護（旧 看護のお仕事）』は…

を最大の特徴としており、
求人は全国に対応しているため、地方での転職を希望する方でも希望の求人を探すことができます。

上記のように…

を獲得しており、月間利用者数は２０万人を突破しています。
また…
求人募集をしていない病院に応募ができる求人リクエストや希望があれば面接にも同席してくれるため、サポート力の高さも魅力です。
求人の量・質、サポート面の全てにおいてバランスが良いので…
看護師で転職を考えている方は利用必須の転職サイトと言えます。

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://kango-oshigoto.jp/

おすすめ②：ナースではたらこ

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://iryo-de-hatarako.net/

おすすめ③：看護roo!

におすすめの転職サイトと言えます♪

実際に利用した方の口コミ

【公式サイト】https://www.kango-roo.com/career/

まとめ｜『ターミナルケア看護師』として希望の転職を叶えよう！

『ターミナルケア看護師』の働き方はどうでしたか…？

『ターミナルケア看護師』はメリットもたくさんありますが、向き不向きもあるためしっかり自己分析をしましょう。

また、医療機関によっては、インターネット上に記載されている求人票の労働条件より悪条件の場合もあります。

そのため…

『ターミナルケア看護師』に転職する際には、

転職サイトを活用し、職場の雰囲気や労働条件をきちんと確認しましょう。

転職サイトのキャリアアドバイザーに相談しながら転職先を決めることで、希望の条件や働き方を実現することが可能です。

適切な転職サイトを利用し、自分に合った働き方や職場を見つけましょう♩

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